※本記事は2026年1月時点の制度情報をもとにしています。制度は将来変更される可能性があります。
目次
NISA(ニーサ)とは何だったのか?
NISAとは「少額投資非課税制度(Nippon Individual Savings Account)」の略で、 投資で得た利益に税金がかからないという、日本独自の制度です。
本来、株式や投資信託で得た利益(売却益・配当)には約20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内での運用益はこれが非課税になります。
国の狙いはシンプルで、
- 貯金から投資へお金を動かしたい
- 老後資金を「自助」で準備させたい
- 年金だけに依存しない社会にしたい
という背景があります。
新NISA(2024年〜)で何が変わったのか
2024年から始まったいわゆる「新NISA」は、従来制度とは別物と言っていいほど変わりました。
新NISAの主な特徴
- 非課税期間:無期限
- 生涯投資枠:1,800万円
- つみたて投資枠:年120万円
- 成長投資枠:年240万円
- 併用可能
これにより、
「老後まで長期で積み立てる前提の制度」
として、ようやく制度が完成形に近づいたとも言えます。
積立NISAとは?(つみたて投資枠)
いわゆる「積立NISA」は、新NISAではつみたて投資枠として引き継がれています。
特徴は以下の通りです。
- 金融庁が選定した長期・分散向きの投資信託のみ
- 毎月コツコツ積み立てが前提
- 短期売買には向かない
投資初心者でも比較的リスクを抑えやすい設計になっています。
40歳からでも遅くないのか?
結論から言うと、
遅くはないが、魔法でもない
です。
例えば、40歳から65歳まで25年間、
- 月3万円(年36万円)
- 年利3〜5%程度
で積み立てた場合、
- 元本:約900万円
- 評価額:約1,200〜1,600万円(※想定)
になります。
老後資金として「十分」と言えるかは、
- 年金額
- 持ち家か賃貸か
- 健康状態
によって大きく変わります。
つまりNISAは、
老後資金の“柱の一本”にはなり得るが、全部は任せられない
という立ち位置です。
長生きするとも限らない問題
NISAの最大の弱点はここかもしれません。
- 60歳前後で亡くなったら?
- 大きな病気で使えなくなったら?
この点において、NISAは
- 年金のような終身給付ではない
- 保険のような保障もない
あくまで**「自分のお金を自分で運用しているだけ」**です。
そのため、
- 今を犠牲にしすぎない
- 生活防衛資金を削らない
というバランスが非常に重要になります。
制度が将来変更される可能性は?
これはゼロではありません。
過去にも
- 一般NISA → つみたてNISA
- 新NISAへの大幅改正
が行われています。
ただし、現時点(2026年1月)では、
- すでに投資した分の非課税権利を後出しで課税する
という可能性は低いと考えられています。
理由としては、
- 国の制度への信頼を大きく損なう
- 投資促進政策と矛盾する
ためです。
とはいえ、
「制度を100%信じてフルベットする」
のはリスクであり、
- 現金
- 年金
- NISA
- 必要に応じて保険
を組み合わせるのが現実的です。
NISAは結局、誰向けの制度だったのか
NISAは
- 投資で一発逆転したい人
- 短期で増やしたい人
向けの制度ではありません。
むしろ、
- 普通に働いて
- 大きな失敗はしたくなくて
- 老後が少し不安な人
のための、
「地味だが合理的な制度」
だったと言えます。
まとめ
- NISAは非課税という“強力なメリット”を持つ
- 老後資金のすべては任せられない
- 40歳からでも意味はあるが、過度な期待は禁物
- 制度変更リスクはあるが、現時点では限定的
NISAは、
老後の不安をゼロにする制度ではなく、不安を“減らす”制度
そのくらいの距離感で付き合うのが、ちょうどいいのかもしれません。
Thank you for reading this blog, everyone 🙂




