―「安いはず」が家計を圧迫する落とし穴―
目次
はじめに
新年の恒例行事といえば「初売り」です。
しかし、物価高が続く現在(2025年1月時点)、初売りに出かけることが必ずしも家計にプラスになるとは限りません。
むしろ、気づかないうちに無駄な支出を増やしてしまう可能性が高いことが、統計や行動経済学の研究からも示されています。
本記事では、
「なぜ今、初売りに行くべきではないのか」
「では、どう行動すればいいのか」
を、根拠を示しながら整理します。
① 物価高の現実:家計の余裕は確実に減っている
総務省の消費者物価指数(CPI)によると、日本の物価は2022年以降上昇傾向が続いています。
特に食料品・日用品・エネルギー価格の上昇は、家計への影響が大きい分野です。
物価が上がっているということは、
「同じ収入でも自由に使えるお金が減っている」
という事実を意味します。
この状況下での衝動買いは、後から家計を圧迫する原因になりやすいと言えます。
出典
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」
https://www.stat.go.jp/data/cpi/
② 買い物かごを持つと、買いすぎてしまう
スーパーマーケットや量販店で「買い物かごを持つと購入点数が増える」ことは、行動経済学でも知られています。
これは、
- 空いているスペースを見ると埋めたくなる
- 手に取った商品を戻しにくい
といった人間の心理的特性によるものです。
初売りでは大型の福袋や割引商品が多く、
結果的に「予定していなかった物」まで買ってしまう確率が高まります。
出典
- 日本行動経済学会 編『行動経済学入門』
- Brian Wansink, Mindless Eating(無意識の消費行動研究)
③ 新年の雰囲気が財布の紐を緩める
「お正月だから」「一年の始まりだから」という雰囲気は、冷静な判断力を下げることが研究でも示されています。
これは**感情的消費(エモーショナル・スペンディング)**と呼ばれ、
- 高揚感
- 特別感
が強いほど、支出額が増える傾向があります。
初売りは、まさにこの条件が揃ったイベントです。
出典
- 消費者庁「消費行動に関する心理的要因」
https://www.caa.go.jp/
④ お年玉・年始の出費が重なる時期でもある
新年は、
- 子どもへのお年玉
- 親戚の子どもへのお年玉
- 帰省費用
- 新年の交際費
など、一時的に出費が集中する時期です。
このタイミングで予定外の買い物を増やすと、
1月〜2月の生活費が苦しくなるケースは少なくありません。
⑤ 「なぜ買ったんだろう」は高確率で起こる
衝動買いに関する調査では、
「後悔した買い物の多くは割引やセール時に購入されたもの」
という結果が複数報告されています。
安さを理由に買ったものほど、
- 使用頻度が低い
- 満足度が低い
傾向があります。
出典
- 内閣府「国民生活に関する世論調査」
https://www8.cao.go.jp/survey/
では、どうすればいいのか?
① 買うものは事前にメモで決めておく
事前に
- 商品名
- 数量
- 上限金額
をメモしておくことで、衝動買いは大きく減ります。
② メモにないものは買わない
店内で「安い」「お得」と感じても、
メモに書いていないものは原則買わない
というルールを作ることが有効です。
③ 本当に必要か一晩考える
「今日は買わない」「一晩考える」だけで、
多くの不要な買い物は防げます。
まとめ
物価高が続く今、初売りは
「得をする場」ではなく「無駄遣いを誘発しやすい場」
になりがちです。
- 物価は上がり、家計の余裕は減っている
- 新年の雰囲気と割引表示は判断力を鈍らせる
- お年玉など出費が重なる時期でもある
だからこそ、
「行かない」「買わない」も立派な節約行動です。
どうしても買い物をする場合は、
「事前に決めたものだけを買う」
この一点を守るだけで、後悔のない新年を迎えられるでしょう。
Thank you for reading this blog, everyone 🙂




