デジタルデトックスと思考
はじめに
Mac miniでブログを書き、iPadで情報をインプットし、iPhoneでタスクを管理する。
私の生活は、Apple製品のエコシステムによって驚くほど快適に、そして効率的に回っています。
でも、ふと気づくことがあります。
「効率を求めすぎて、思考が浅くなっていないか?」
「画面の光ばかり浴びて、脳が疲れていないか?」
そんな時、私はあえてすべてのデバイスを閉じ、お気に入りのノートとペンだけを机に置きます。
今回は、テック好きな私が実践している
「アナログな時間」と、そこから得られた変化について書いてみます。
デジタルは、思考を速くする。でも、深くはしない
Apple製品を使っていると、作業は本当に速くなります。
- 思いついたことはすぐメモできる
- 検索すれば答えはすぐ見つかる
- 下書きも、修正も、並び替えも一瞬
- iCloud端末同士の連携も一瞬
これは間違いなく、今の生活に欠かせない便利さです。
ただ、その一方で、
「考えたつもりになっているだけ」
という感覚を覚えることが増えてきました。
キーボードを打ちながら文章を作っていると、
頭の中で言葉が追いつく前に、手だけが先に進んでしまう。
気づけば、
- きれいにまとまっているけど
- 自分の中では消化しきれていない
そんな文章が残ることもありました。
あえて「遅い」道具を使う意味
紙とペンは、圧倒的に遅いです。
消すのも面倒だし、並び替えもできないし、検索もできません。
でもその「不便さ」が、
思考には、ちょうどいい負荷になると感じています。
書き直しが面倒だからこそ、
「本当にこの言葉でいいのか」
「今、何を書こうとしているのか」
一度、頭の中で整理してから書くようになります。
スピードは落ちますが、その分、
思考の粒度が細かくなる感覚があります。
ノートに書くと、思考が散らばっていい
デジタルのメモは、どうしても整えたくなります。
見出しをつけて、順番を整えて、余分な行を消して。
でも、ノートは違います。
- 途中で話が飛んでもいい
- ぐちゃっとした図を書いてもいい
- 同じことを何度書いてもいい
むしろ、
散らかったままの方が、
自分の頭の中に近い状態になります。
私はこの「散らかり」を、そのまま受け入れる時間が、
とても大事だと感じています。
実は、私は今でも紙の手帳も使い続けています。
予定管理はデジタルの方が圧倒的に便利ですし、
リマインダーも共有も、Appleのエコシステムで十分に足ります。
それでも、手帳だけは手放せませんでした。
理由はとても単純で、
一週間や一日の流れを「眺める」感覚が、紙の方がしっくりくるからです。
そして、使っているペンも特別なものではありません。
文房具店でなくても、コンビニやスーパーで買える、
ごく普通のボールペンです。
道具にこだわりすぎないことで、
「ちゃんと書かなきゃ」
「きれいに残さなきゃ」
という気持ちが薄れて、
思考そのものに集中できるようになりました。
私にとってのアナログ回帰は、
こだわりの道具を揃えることではなく、
いつでも戻れる、簡単な入口を用意しておくことなのだと思います。
思考の整理は、ツールの問題ではなかった
正直に言うと、以前は
「もっと良いアプリがあるのでは」
「もっと効率的な管理方法があるのでは」
と、ずっと探していました。
でも最近は、
思考が整理できない原因は、
ツールではなく、余白のなさだったのだと思うようになりました。
常に通知があり、情報が流れ込み、
気づけば別のことを考えている。
考える前に、次の刺激が入ってくる。
紙とペンの時間は、
意図的に、その流れを止める行為でもあります。
デジタルを手放すのではなく、戻ってくる場所を作る
私は、デジタルを否定したいわけではありません。
むしろ、これからも
- Mac miniで書き
- iPadで調べたり書いたり、イラストを描いたり
- iPhoneで管理する
生活は続けていきます。
ただ、
「戻ってくる場所」
として、アナログを置いておきたいのです。
考えがまとまらない時。
気持ちが少しざわついている時。
何を書きたいのか分からなくなった時。
その入口として、ノートを開く。
この順番があるだけで、
デジタルとの距離感が、少しだけ変わりました。
私にとってのデジタルデトックスは、遮断ではない
よく「デジタルデトックス」というと、
- スマホを使わない
- SNSを見ない
- 何日もデバイスから離れる
といったイメージがあります。
でも私にとってのデジタルデトックスは、
完全に断つことではなく、
「主導権を取り戻すこと」
に近い感覚です。
使わされている時間から、
使っている時間へ戻す。
そのための、とても小さな仕組みが、
紙とペンでした。
ずっと使っている手帳▼
まとめ
- デジタルは思考を速くするが、必ずしも深くはしない
- 紙とペンは不便だが、思考に適度な負荷を与えてくれる
- ノートに書くことで、思考は散らかったままでよくなる
- 思考がまとまらない原因は、ツールではなく余白のなさだった
- デジタルをやめるのではなく、戻ってくる場所としてアナログを使う
- 私にとってのデジタルデトックスは、遮断ではなく主導権を取り戻すこと
Thank you for reading Labo Life.

